2008年3月
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そんな一人興奮する隊員Eをよそに作業は手際よく進みます。
冷水にさらされたタコは2本の脚立に渡された鉄棒に次々に吊るされていきます。
そして素早くビニールにくるんで出来上がりです。
たまたま通りがかった若者(新潟大学の学生さんだそうです)も「すごいね~」と感心しながら吊るされる様子をながめていました。
ゆでているとタコにしみこんだ塩気が熱湯に染み出て,自然といい「味付け」になってそのまま何にもつけずに食べてもおいしいんだそうです。
早速私もその場で「ゆであがったばかりの足」を切ってもらって一口パクリと・・・
「柔らか!!!(口の中でトロトロにとろける食感)」
「あま~い!!!(プラスほのかな塩気。これがまたいいんだ)」
こりゃ日本酒と合いそうだな~と勤務中なのに不謹慎なことを考える隊員。
それにしてもこれまでこんなに美味しいものが身近にあるのに気づかずいたウン十年を深く反省しました。
何かとっても損をした気分・・・
「これからは五十嵐浜のゆでダコを食いまくってやるぞ~」
と意気込む隊員に「今年はもうこれで最後かな」と近藤さん。
じゃあ次の冬までお預けなんですか~(泣)。
この日おじゃましたのは漁師歴およそ60年の近藤さんの釜。
このレンガ造りのまるで五右衛門風呂のような釜はもう30年も使われているそう。
薪でゆでるのとほかでゆでるのでは全然味が違うそうで,「絶対薪じゃなきゃ」とおっしゃっていました。
この日の収穫は10匹。中にはこんな大きなタコも
いましたがおじゃました3月末はシーズン末期なので,最盛期の1月末から2月初めにかけては,20キロ,30キロなんて大ダコも採れるそうですよ。
水揚げされたタコは,漁港に戻るとすぐに解体して冷水でよく洗って,いよいよ釜ゆでです。
もうもうと湯気があがる約100リットルの熱湯で10~15分ゆであげて・・・
足の付け根の色が変わってくるとちょうどいいころあい。
豪快にタコを引き上げます
驚いたのはゆであがったばかりのタコの美しい色合い。
皆さんもゆでダコは赤いものだと思われていませんか。
違うんですよ。ゆであげたばかりのタコは実に美しい「桜色」なんです。
(この美しさが写真でうまく伝わるか心配)
そのまま冷水にサブンと行水させて・・・
はい「五十嵐浜のゆでダコ」のできあがり!
「おいしくにしく」では,西区の食にまつわる名産品を区民レポーターが続々紹介する予定です。
まずは,準備号として編集部員「まめまめ隊員」が冬の西区の風物詩,五十嵐浜のゆでダコを突撃レポートします。
五十嵐浜のタコ漁は1月末から3月末まで行われていています。
この時期は産卵のためタコが沖合いから沿岸によってくるそうです。
明治から続く漁法は「タコ壺」ならぬ地元の黒松で作られた約30センチ四方の真四角で奥行き約60センチの木箱をおよそ250箱程度つなげた200~300メートルの仕掛けによるもの。
この仕掛けを前日から仕込んでおきます。
すると夜行性のタコが「こりゃちょうどいい寝床があったわい」と入り込みます。
それを朝6時ほどから漁船の機械で引っ張りあげて,箱を箱の底の穴から棒でグイグイとタコを押し出しという仕組みです。
もちろん「わしが気持ちよく寝てるのにおまえら何すんねん」とスミを出すタコもいるそうですよ!










