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樹木の季節現象「その17 クサギのその後」
里山の秋は、木々が種子を育て上げる大切な季節です。
8月の「その16」では、充実した種子を育てるために巧みな業を持つ花の例として、クサギを登場させました。
季節は秋になり、今回は、クサギのその後を訪ねてみました
。
花が咲いていた跡には、濃い紅色をした星型の皿が開いています。その真ん中に、宝石のように輝く
美しい藍色の果実(み)をのせていました。

【写真-1 クサギの果実】
夏から秋への変身ぶりは、【写真-2】と【写真-3】を比べてみるとよくわかります。
果実(み)をのせている皿は、花を支えていた淡いピンク色の萼が開いたものです。そして藍色の玉は受精して実った果実(み)です。玉は柔らかく、つぶしてみると、藍色の液の中に堅い皮(=核)に包まれている種子が現れます。子孫を育む種子は、大切に二重、三重に保護されているのです。

【写真-2 クサギの花】

【写真-3 クサギの果実のアップ】
クサギ(臭木)は、日ごろはあまり目立たない木で、その名のように葉っぱをちぎると、鼻をつく臭いがします。しかし、秋には宝石
のような美しい果実(み)をつけて鳥を呼び、私たちの目を引きつけます
。その存在をアピールする里山の個性的な木なのです。

【写真-4 クサギ】
今年の夏は歯車が狂ったように暑い
天候でしたが、季節は確実に進んでいるのですね
。