2010.08.19 樹木の季節現象「その16 クサギが演ずる真夏の季節現象」
森の木
の多くは、春から初夏にかけて花を咲き終わります。
そんな中で、「その6」で紹介したクサギは、真夏を待って花を開く数少ない木の一種です。強い日差し
にもひるまずに、小枝の先に白い花を咲かせるのです。

【写真-1 クサギ】

【写真-2 クサギの花】

【写真-3 左側=開花初日の花(雄性期)、右側=2日目の花(雌性期)】
クサギの花は、開いた初めの日には、熟した花粉をつけた雄しべ(葯)が上に伸び出ます。一方の長い雌しべは、頭(柱頭)を下げたまま花粉を受けようとしません。【写真-3 左側=開花初日の花(雄性期)】
翌日には、逆に雄しべが頭を下げ、雌しべが上にピンと伸びて、ほかの花からの花粉を待ちます。【写真-3 右側=2日目の花(雌性期) 】
クサギの花のこの行動は、同じ花の雄しべの花粉を避けるためで、健康な子孫を残すためにクサギが身につけた巧みな営みとみられています。

【写真-4 花粉の運び屋のアゲハチョウ】
クサギの花粉を雌しべに運ぶのは、長いストロー(口吻)をもっている大型のアゲハチョウの仲間です。
ストロー(口吻)が長いのは、花の奥に貯えてある蜜をゲットできるからです。そのとき雄しべに触れ花粉を体に付けたチョウは、そのままほかの花に飛び移り、花粉をその花の雌しべに渡します。
クサギはアゲハチョウに花粉を運んでもらい、アゲハチョウはクサギの蜜をゲット
!
このように、クサギの花とアゲハチョウは、お互いに助け合うつくりになっているのですね。
クサギの周りをアゲハチョウの仲間が飛び交う風景は、自然の摂理(共進化=お互いに関連して進化)がつくりだす真夏の季節現象なのです。
投稿者 : akihaku | コメント(0) | トラックバック(0) |


このブログ記事を参照しているブログ一覧: 樹木の季節現象「その16 クサギが演ずる真夏の季節現象」
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.specialsite.city.niigata.jp/akihaku/mt/mt-tb.cgi/344

■コメントは下のフォームを使ってね!!