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樹木の季節現象「その13 雪を味方に付けたユキツバキ」
野生の生き物にとって、寒い冬の過ごし方は生き残りをかけた問題です。
一年中、緑の葉を付けている常緑樹のうち、スギやマツなどの常緑針葉樹は、細くてかたい葉を付けます。ツバキやソヨゴなどの常緑広葉樹は、厚い葉を付けて寒さをしのぎます。
一方で、うすくて幅広の葉のコナラやホオノキなどの落葉広葉樹は、葉を落として春を待つのです。
12月の半ば、思いがけずに大雪
に見まわれました。暖冬とう、少雪の冬が続いていただけに、森の木たちもびっくりした
様子でした。

【写真-1】
新雪をかぶったコナラ林

【写真-2】
ユキバタツバキ
【写真-1】は、雪化げしょうしたコナラ林の姿です。
【写真-2】の木こ立だの下に雪をかぶっている低い木は、丘きゅうりょうのコナラ林に自生しているユキバタツバキです。ユキバタツバキは、ユキツバキとヤブツバキの中間的な花の作りをしています。ユキツバキが新潟県の木に指定されていることを知っていますか?
それでは、ユキバタツバキはどのような冬の過ごし方をするのでしょうか。細くしなやかな幹を持ち、雪の降ふりしきる冬には、緑の葉を付けたまま積つもった雪の下にふせてじっと雪どけを待ちます
。深い雪の下は、ほぼ0℃に保たれていて、こおりつくことのない別天地なのです。
寒がりやのツバキの仲間が、寒い雪国でも生活できるようになったのは、雪を味方に付けたからとも言われています。寒い冬にたえて、3月には待ちかねていたように真しん紅くの(まっ赤な)花を開きます。今から待ち遠しいですね。